喜多方:蔵づくりの商家
喜多方に行っておいて、蔵づくりじゃない商家だけを紹介しておしまいにするわけにもいかないので、今回は蔵づくりの商家を紹介(けっしてシャレではナイ)する。
この写真は、南町にある小原酒造。蔵粋と書いて「クラシック」と読ませる酒をつくっている。
醸造するときにモーツァルトの音楽をかけるということで有名だ。それで味がよくなるのだとか。
「ホントかよ~」と疑う向きもあるが、「酵母だって生きものなんだから騒音に囲まれているよりも、いい音楽のほうが気持ちよく働けるはずだ」と言われると、なるほどそんなもんかなと説得されてしまう。
小原酒造の周辺は、誰が撮っても素敵な蔵が並んでいるので、あとは省略。
そして、2枚目の写真は、その少し北側にあった「三浦英次商店」。まさに、生きた蔵づくりの見本である。
酒や雑貨などを売っている店だ。写真を拡大してみると、扱っている商品が店先のガラスに張ってあるのがわかる。
「山菜リック」はたぶん「山菜リュック」のことで、採った山菜を詰めるものか。
「そば打ち道具」「ところてんの素」「スパイク地下たび」はなんとかわかるのだが、「アスパラかご」「アスパラ鎌」あたりになると難解になる。アスパラガスを採るためのものか? 「ステン姫鍬」になると、もうよくわからない。ステンレス製の小さな鍬?
そして、この堂々たる黒塗りの蔵が、甲斐本家蔵座敷のある店蔵。店内には欅の大木を削ってつくられた螺旋階段があり、店の裏側には素晴らしい甲斐本家蔵座敷があったはずなのだが、歩き疲れて見損なった。
次回への宿題にしよう。

最後は最古の煉瓦蔵だという金田洋品店。
港の倉庫のようにも見えて、なかなかハイカラである。
こんな店々が、通りに沿ってたくさんあるのだから、おもしろい町歩きである。
しかも、蔵づくりの店が、いかにも保存していますというのではなく、実際に使われていて、そこそこに古びていているのが喜多方のいいところだと思う。
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