夕暮の東京スカイツリー(建設中)
元日の昼をかなり過ぎてから親の家に帰省。
といっても、直線距離で10キロ弱の場所にある。
屋上という名の物干し台から、建設中の東京スカイツリー(新東京タワー)が見えた。
やっと、スカイツリーという名前にも慣れて、恥じらいもなく口にできるようになった今日このごろである。
まだ高さは二百数十メートルとのことだが、マンションの間からその上半分を望むことができた。
もっと近くから見てみようということで、母親とお節料理と酒を家に置き去りにして、妻と押上方面に向けて歩きだした。
母の実家でもあり、私も一時住んでいたこの家は、京島というところにある。
この名前を聞いただけで、町歩き好きの人は「ああ、あそこか」ピンとくるかもしれない。
墨田区の中でわずかに東京大空襲で焼け残った地区であり、いまだに細い路地がうねうねと続き、数少なくなったとはいえ、板壁の民家や古い長屋も残っている。
そんな路地の向こうに近代的なタワーが、にょっきりと立っているのは、おもしろい風景である。
しかも、完成したら現在の2倍以上になるのだ!
2枚目の写真は、東武亀戸線を手前に入れて撮ってみました、という写真である。
歩いていたら、たまたま踏切が鳴ったので、通過するのを待ってみた。
とはいえ、この線は2両編成なので、あっという間に通過してしまう。デジカメのタイムラグに注意を払いながら、早めにシャッターを切ったのであった。
そして最後は、押上交差点のすぐ北にある橋から撮ったものだ。
この橋は、京成電鉄本社前にあって、その名も京成橋という。
私が生まれる前は、ここに京成電鉄押上線の終点である押上駅が地上にあったそうな。
実はこの京成橋は、隅田川花火の隠れた見物地点であった。
目の前に遮るものがないので花火はよく見えるし、なによりもあの大混雑がない。
といっても、それはかなり以前のこと。おそらく、最近は情報も漏れて、見物する人も増えていたに違いない。
そういえば、このタワーの立っている場所は、東武鉄道の貨物引込線があって、栃木の山奥からセメントを運んできた貨物列車が停まっていたなあ、と昔を思い出す私であった。
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