今回はヒマネタとして、今年の夏のイタリア旅行の写真から。
年末進行の忙しさに加えて、風邪をこじらせてしまったので、なかなか更新できないので、言い訳がわりに。
写真は、リグーリア州の工業・商業都市ラ・スペーツィア(La Spezia)の市場にて。
世界遺産チンクェテッレのベースキャンプとして、近年ホテルも増えている町である。

私たちが泊まっていたのは、チンクェテッレとはラ・スペーツィアを挟んで反対側にあるレーリチの町。
レーリチからチンクェテッレに行く船もあるのだが、本数が少ないので、1日目の帰りと2日目の行き帰りはラ・スペーツィアまではバス、そこから鉄道でチンクェテッレに往復した。
ラ・スペーツィアの駅に向かうバスに乗っていると、町の真ん真ん中に大きな市場があるのが見えた。
屋根はついているが、開放的で明るい雰囲気の市場である。
そこで、発作的にパスを下車。乗る列車を1本遅らせて、市場を巡ることにした。
世界遺産よりも市場のほうが、実はおもしろいこともあるのだ。
ここは、あらゆる市場が1か所にまとまっているようで、町の人もこれなら便利だろう。
観光客にも楽しい。
最初の2枚の写真は、見ればわかるだろうが青果市場のコーナーである。
よく見るトマトのほかに、見たことのないしわしわの緑がかったトマトがあった。
「これは何?」
買いもしないのに店の人に聞くのもなんだから、ちょうど支払を終えたおばさんに尋ねてみた。
「これもトマト。硬くてあまり好きじゃないわ」だって。
そして、3枚目の写真は、蜂蜜を売っているお兄さんとおじさん。
ここで私たちは大瓶の蜂蜜を2つ購入。
だが、包んでくれたポリ袋が弱くて、その日に行ったチンクェテッレの村の片隅で、このうちの1瓶を割ってしまうという悲しい事態を招くことになる。
そして、これがキノコ(フンギ)を売っている店。
このときは6月だったが、もうポルチーニが売られていた。
中央のやつは1キロで15ユーロ。左側のはゼーリ谷(Valle di ZERI)のフンギ・ポルチーニと書いてあって、1キロ25ユーロ。
ブランドものなんだろう。丹波の松茸といったところだろうか。
次は、一見、豆腐売り場みたいだが、実はチーズ。
水に入っているのは、ご存じモッツァレッラである。たぶん。
肉の市場ももちろんあったが、日本人にとって楽しいのはやっぱり魚市場のほうである。
この店では、なかなか素敵なお姉さんが、真剣なまなざしで魚を並べていた。
写真の右端にちらりと入っている人である。
日本は料理の盛りつけに気を使うが、この店では店頭の魚の向きや並べ方にかなり凝っていた。
実にセンスよく、バランスもとれている。
まるで、実際の海の中で泳いでいるような感じ。
並べ方一つで、新鮮に見えるんだなと思った。
そして、最後は貝を売る店。
大きなネットに真っ黒なムール貝がどっさり入っている様は、ちょっとなまめかしい。
で、そんな店の売り場に、若い娘がどっかと腰を据えているのもおかしい。
もちろん、このお姉さんは売り物ではない……と思う。たぶん。
目が合ったので、すかさずシャッターを切った私である。
そのあとでニッコリ微笑んで、無礼を詫びたふりをしたのは言うまでもない。
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