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2009-10-07

北海道下川町の景観

 先週は仕事で北海道の中央部にある下川町に行ってきた。
 旭川から車で1時間半ほどのところにあり、日本でもっとも林業が盛んであり、かつ成功しつつある町だ。
 50年前から何度かに分けて国有林を買い取り、長期的な視野で計画的に植林や手入れをしてきたおかげである。

林の中の道

 素人でも、下川町に入ったとたんに山の木々の様子が一変するのがわかる。ただそこに木があるというだけでなく、こんもりしていかにも栄養たっぷりといった雰囲気なのだ。

下川町の丘

 そして、人工林よりも高度が高い場所に、ところどころ牧草地が見える。それがいかにも北海道らしい広々とした景観を形作っていた。林の中では、エゾシカの家族とキタキツネの親子も見ることができた。

伐採地と人工林

 地元の食堂に行くと、麺どんぶりも木工製品ならば、お盆もスプーンも全部木工製品。木の香りにつつまれた素敵な町である。

牧草地

 ここの人口は4000人弱。そのうち、前回のトリノ冬季オリンピックには4人の代表選手を出している。葛西、岡部をはじめとするスキーのジャンプ陣だ。町民の1000人に1人がオリンピック選手だったと地元の人は笑っていた。

市街地を見おろす

 今から30年前、この町を名寄本線が走っていたときに、ここを通りすぎたことがある。今では、名寄から代行バスが日に十数往復しているようだ。
 町外れにある五味温泉は、夜になると何の物音もしない。夜空には無数の星がきらめいていた。

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ニッポンぶらぶら歩き(東京、沖縄以外)」カテゴリの記事

コメント

もう少しすると紅葉の時期なんだそうだとか。
カラマツ、トドマツ、エゾマツなんかを植林しているそうです。
オソマツやチョロマツやイチマツなどはない模様。
深呼吸してリフレッシュしてきましたが、2日ほどで吐き出してしまいました。

こんなところで思いっきり深呼吸したいなぁ… 広葉樹が少ないのかな? もう少し、紅葉していると思った。牧草?もまだ青々してますね。

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著書

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  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
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