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2009-09-06

西リグーリアの昼寝ネコ

イーゾラボーナのネコ

 今度の旅のブログ、最後の2回はネコでしめることにしよう。
 今回は、フランスに近いリグーリア州西部のネコ2態。

 前にも書いたが、シチリアのネコが人間に対して警戒心をあらわにしているのに対して、リグーリアのネコは信じられないほど無防備である。
 逆に言えば、それだけ人間に大切にされているのだろう。

 なんといっても、このネコを見てほしい。サン・レーモからバスで数十分ほど山に入ったところにある、イーゾラボーナ(Isolabona)で目にした光景である。

「え? ネコの死体?」と思った。
 犬がこんな格好でいるのは見たことがあるが、ネコがこうやって寝ているのははじめて見た。
 反対から見たら、こんな感じ。

イーゾラボーナのネコ

 日陰と日向の境目あたりにいるのがミソ。
 日陰で昼寝をしているうちに、だんだんと陽が傾いていったのだろう。

 次の写真は、海岸線にある町、インペーリア(Imperia)の旧市街で見たネコ2匹。
 やはり、だらけている様子であったが、私が近づいたのを見て最低限の警戒心を見せる。

インペーリアのネコ

 そこで私も1分ほど静止して、何の危害も与えないことを示す。
 知らんぷりして、あさってのほうを見て写真を撮るまねをしているうちに、だんだんとネコは警戒心を解いていった。
 そこまで行けば大丈夫。さらに、そうっと遠回りをして近づいて撮ったのが最後の写真である。

インペーリアのネコ

 だらけながらも、目を開けてこちらの様子をうかがっているのがおかしい。
 だが、それもしばしの間だけ。やがて、目を閉じて寝てしまった。

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コメント

メルクルさん、ごめんなさい!
コメントを見逃していました。
うーん、このネコもこれまで生きてきたんだから、踏む人もいなかったんでしょうね。
最初に見たときには、ホントにびっくりしましたよ。

素晴しすぎるw 猫の死体って! 駄菓子さんが忍者で気配消し上手?

こんなに道路に無防備で寝てる猫って初めて見ました(大爆笑)・・・車じゃなくて 人に踏まれちゃうわよって 言いたくなったw

・・だって こんな風景に住んでる人って絶対。前を注意なんかしないで だら~んと歩いてそう^^;なんだもの

それにしても 猫天国の土地ですね・・きっと人も?住みやすそうね♪

なるほど、パブロフの猫ですね。
イタリアの田舎のネコにも通じるんでしょうかね。そういえば、どんなものを食っているんだろう。

あ、改めて「ikeさん、お帰りなさい」でした。

その筋の専門用語では、キャットフードのうち、缶詰タイプを「猫缶」と呼び、ドライタイプを「カリカリ」と呼ぶのです。
猫は、猫缶を開けるときの音や、カリカリのジャラジャラした音に反応します。その音で、奴らを走らせるのです。

ikeさん、ぜひ現地まで叱りに行ってください!
リグーリアの山の中にも崩れかけた城跡はありますし……って、そういう問題じゃない?
ところで、「カリカリ」って何、何、何?

Pentaさん、こんにちは。11時ごろでしたかね。
まあ、「天下泰平」という四字熟語が思い浮かびました。
誰もいじめることがないので、のびのび昼寝ができるんでしょう。

いけませんねぇ。これじゃ、犬と同じじゃないですか。
きっちり叱りに行かなくては、と思いました。カリカリとか持参して。

だれている猫を撮影したのは何時ごろなんですか?

食べて眠たくなったのか、日ごろから無気力なんでしょうかね。
それとも、どこに行っても誰もかまってくれないとか。(笑)

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