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2009-06-25

暴飲暴食の始まり:パルマ

 毎日、暴飲暴食を続けている今回のイタリアの旅。そのはじまりはパルマであった。
 到着からすでに1週間がたってしまったが、ぼちぼちと紹介していくことにしよう。紹介しきれなかったところは、日本に帰ってきてからということで。

パルマ市内

 ミラノに1泊したのちに向かったのはパルマ。「食の首都」と呼ばれている町である。私と妻に加えて、前日ミラノ空港で待ち合わせをした、若き食いしん坊のBo氏と3人でパルマ食い倒れをしようというわけだ。

 ミラノから乗ったナポリ行きのIC(急行)が、途中駅で車両(機関車)の故障でストップするというハプニングに見舞われたが、幸い後続のパルマ行き普通列車があったので、予定より50分ほど遅れただけで済んだ。
 気の毒なのはパルマから先、ポローニャ、フィレンツェ方面に行く客である。はたして何時間待たされたのだろうか。

パルマ市内

 さて、パルマに着いて、まずは市内散歩。前日のミラノの喧騒とは大違い。のんびりした町である。中心部のスケールもこぢんまりとして、落ち着いた雰囲気がただよう。
「うーむ、ちょっと滞在するには、ミラノよりパルマのほうがいいね。でも、あんまり刺激がなさそうだから、すぐに飽きるかも」
 これが、東京に住む3人の一致した意見であった。

パルマ市内

 夕食は、イタリアのガイドブックに載っている店にした。価格はやや高めといったところらしい。宿泊していた4つ星ホテルのフロントの兄ちゃんは、最初安い店を推薦してくれたのだが……。
 私が予約を頼むと、彼はこう言った。
「その店は、味は最高だ。でも、高いんだよね」
 4つ星ホテルのフロントにそんなことを言われるとは妙であったが、彼もホテルの制服を脱げば、質素で堅実な生活をするパルマの一市民なのだろう。で、結局、初志貫徹することにした私たちであった。

パルマ市内

 店では、パルマの伝統的な料理ということで、イタリア語と英語でお勧めの皿を聞きつつお願いした。
 前菜に来たのは、生ハム、サラミの盛り合わせ。そして、パスタが下の写真にあるラヴィオリの一種である。なかに、チーズと野菜などが詰められていて、こってりソースなので、もうここでかなり満腹。
 2皿目に、私は肝臓のパルマ風なんとか、というやつを頼んだのだが、これまたこってりソース。うまいのはうまかったが、超満腹で鼻からソースが出てきそう。ほかの2人もまた、こってりソースとの格闘をしていた。

伝統的ラビオリ

 さっぱりした今どきのイタリアンに慣れた日本人には、ちょっとしたカルチャーショックであった。
「こんなのを毎日食っていたらメタボ一直線だね」
 もっとも、地元の人でも、こんな料理はしょっちゅう食べていないだろうけど。

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イタリアの旅 北から南まで」カテゴリの記事

コメント

ヨーコさん、そうそう、若いときは町の値打ちがわかりませんでした。
今回はそのなかのフェラーラやボローニャを、このあとで訪問しているんです。
お楽しみに。

アトムズさん、そうなんですよね。
季節によってイメージはまったく違います。
おまけに、見たかった建造物が修復中だったりすると、「もう一度いかなくては」と思って、イタリアの泥沼にはまっていくわけで……。

minaさん、お待たせしました。
で、なかなか進まなくてすみません (^^;;
さすがに胃が疲れてきたので、ときどき「休胃日」を設けていますが、基本的に暴飲暴食は続いています。

1枚目の写真の広場、凄く懐かしく拝見しております。
13年前の冬、学校の友人と二人でここを通り、適当に入った食堂で食べたレッジャーノチーズのシンプルなリゾットは、私にとってのキング・オブ・洋食なのです。
当時はこの街の値打ちを知らず、食事をしただけで、当時暮らしていた町にとんぼ帰りしましたが、今だと観たい場所がテンコ盛りなんですよ。

 パルマ、懐かしいです。この風景、良く覚えています。訪ねたのは、晴れてはいたけど、寒風吹きすさぶ真冬で、人もあまり出ていませんでした。季節が違うと雰囲気も随分違うものですね。こんなに明るい街だったんですね。是非、再訪しなくては。

ずーーーと待っていましたよ。
暴飲暴食、それはしかたないですよね。
イタリアなんですから。

このラビオリ美味しそうですね。

いっぱい食べて、日本に戻ってからダイエットしてください。

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