リヴィエラ海岸に背を向けて2: 壮麗な山岳都市アプリカーレ
トリオーラの翌日も山岳都市巡礼。フランス国境の町、ヴェンティミッリャからバスで40分のイーゾラボーナ(Isolabona)。この町もなかなかよかったのだが、そこから徒歩で30分かけてやってきた、このアプリカーレ(Apricale)はご覧のとおりの素晴らしい姿の山岳都市である。
アプリカーレに直通するバスも日に何本かあるのだが、宿泊地のインペーリアから電車に乗るときに、うかつにもホームを間違えて反対方向に乗ってしまったため、そのバスに乗り遅れたのだ。
3キロの山道を歩くことに迷ったが、意外とたいした登りでもなく、もちろん車道なので軽快に歩くことができた。おまけに、トップの写真を写せる場所を途中で見つけたので、結局これでいいのだ。
次の写真は,アプリカーレ間近なのだが、よく見るとバックの山の頂上に建物がたくさん建っているのが見えるだろう。今回は行くことができなかったが、ペリナルド(Perinaldo)である。沿岸のサンレモからバスが日に数本も走っているので、それほど不便ではない。
それにしても、なぜこんなところに町をつくるのか、本当に不思議である。もっとも,そんな町があるから、わざわざやってくるのだが。

こんな山奥のアプリカーレだが、道路も通じているから観光客もそこそこやってくる。町の外周にはこのような道路があって、町の裏側には小さな駐車場があってレストランも2、3軒。フランス人やイタリア人が食事をしていた。
まあ、バスでやってくる……いや、隣町から歩いてやってくる東洋人は年に1人いるかいないかだろうが。

それでも、町の中央部は車が入れない細い道がうねうねと続いている。そんななかを、カメラの入ったショルダーバッグを抱えて、ひいこらと上がっていくのは登山気分である。
いや、よく考えたら、町がなければここは立派な山である。きのうに引き続いて結構な山登りをしたことになる。
せめてもの慰めは、両側に建物が立て込んでいるので直射日光があたらず、湿度も低いので日陰が涼やかであることか。
上の写真は、町なかにあるレストラン。自然と隠れ家風になっている。実は、この店がこの町で一番うまいんだそうだ。

そうしてたどりついたのが、この広場。教会に面した広場には、バールが2軒あった。駐車場付近のレストランを除けば、この町のまさに中心である。
まだまだ上には家が建っていたので、アタックしてみたが……。途中までは行ったものの、頂上への道にたどりつけず。やむなくキャンプ地(この広場のこと)まで下山してバールにビバーク。冷たいものを飲んで再アタックしようとしたが、泣く泣く断念した。まさに登山である。
こうして、このまちに滞在すること約2時間。帰りのバスは定刻にやってきた。帰りにも、別の町に立ち寄ったのだが、それは次回に。
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