花盛りの岡山と路面電車
間が抜けてしまったが、4月中旬の旅行の続きである。
上郡から普通列車で1時間弱。昼過ぎに岡山に到着した。
岡山市は4月1日から政令指定都市になったとのことで、あちこちにそれを祝うのぼりやら垂れ幕やらがあった。
岡山に用件があったといっても、要するに路面電車に乗ることであった。
路面電車としては日本で一番路線が短く、西日本のなかでは地味な存在である電車だ。
それでも、早くから路面電車をはじめとする公共交通を大切にしようという市民運動が盛り上がり、会社(両備グループの中核企業である岡山電気軌道)や行政、警察を巻き込んで近代化が進められた路線である。これで3度目の訪問である。
残念ながら、超低床車の「MOMO」は定期検査のために走っていなかったが、運転士のユニフォームには、この通り、しっかりとMOMOのロゴが縫いつけてあった。
まずは岡山駅前から桃太郎大通りを城下まで歩いたのだが、ここ何年も来ないうちに、すっかり様子が変わってしまった。道が広くなって、左右には近代的なビルが林立。よくも悪くも垢抜けてしまった。
城下で目立つのは円筒形をしたシンフォニーホール。高層階にコンサート会場があるのだが、低層階は商業施設となっており、この1階で讃岐うどんを食い、たまたまやっていた古本市で大枚3200円も使ってしまった。
城下で目立つこの建物は「禁酒会館」。大正ロマンあふれる登録有形文化財の建物である。1階にキリスト教関係の書店があるところからして、ここはキリスト教会の施設なのだろう。前述の公共交通を見直そうとうい市民団体の事務所もここにあるそうだ。
でも、名前からして私には近づきがたいオーラが放たれているようなので、このあたりから写真を撮るにとどめた。
そして、上の写真は岡山の路面電車の撮影名所、中納言電停。バックの建物は、右が廣榮堂本店、左が広栄堂武田である。ともに、きびだんごや和菓子で知られている。ルーツは同じなのだそうだが、いろいろと経緯があって別の店になっているそうで、なかなか微妙な関係のようだ。
最後の写真は、京橋のたもと。旭川がこのあたりで中州をつくっているために、電車は連続して京橋、中橋、小橋という3つの橋をわたる。八重桜か山桜か、しかと見るのを忘れてしまったが、花盛りであった。
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