イタリア中部地震について
3月6日、イタリア中東部、アブルッツォ州ラークイラ(ラクイラ)付近を震源にした地震が発生しました。
日本でも報道されましたが、テポドン騒動にかき消されて、私の知人にも知らなかった人がいるほど。
現在では、新聞やテレビを見ても、すでに過去の出来事として忘れ去られているようです。
でも、イタリアの新聞では、もちろん連日トップ扱い。死者は300人近くに達し、家をなくした人も数多く、まだ収まらない余震におびえているとのことです。
以下、イタリア語版ではありますが、新聞のニュースサイトをリンクしておきます。
「Corriere della sera」 (コッリエーレ・デッラ・セーラ)
「La Stampa」 (ラ・スタンパ)
アブルッツォ州というのは、あまり日本人にはなじみがない土地かもしれませんが、ワイン好きならば、名産の赤ワイン「Montepulciano d'Abruzzo」(モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」、白ワイン「Trebbiano d'Abruzzo」(トレッビアーノ・ダブルッツォ)を知っている人も多いでしょう。


グランサッソ山脈のふもとに位置しており、風光明媚な土地で旅行者も多く、トレッキングにも適しています。土地の人はとても穏やかで親切。私も、3年前の旅行でずいぶんお世話になりました。
ローマ・ティブルティーナ駅前のバスターミナルから高速バスで約1時間40分。比較的頻繁に出ていますので、地震の被害が一段落したら、復興の一助として旅先に選んでみてはいかがでしょうか。

*写真はすべて2006年に訪れたときのラークイラ(ラクイラ)市内のものです。
« 蒲田・呑川の桜 | トップページ | イタリア中部地震の義援金 »
「日々の思い」カテゴリの記事
- 謹賀新年 2023年(2023.01.02)
- 『サンデー毎日』6月7日号に記事掲載(2020.05.27)
- 道路が拡幅されて──『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』から(4)(2019.11.03)
- 宿場町の面影──『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』から(3)(2019.10.26)
- 消えた水辺──『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』から(2)(2019.10.24)
「イタリアの旅 北から南まで」カテゴリの記事
- フェッラーラ エステ家の城とイタリア版うなぎパイ(2023.11.25)
- フェッラーラへの半日トリップ(2023.11.23)
- 広々とした広場が見事なフォルリ(2023.11.19)
- 南チロルからエミリア-ロマーニャへ移動(2023.11.15)
中国とは距離感が違うんでしょうね。また、イタリアは先進国だからわざわざ義援金を送らなくてもいいんじゃないかという意識なのかもしれません。
ローマからバーリへ行く国鉄は、ラークイラのそばにあるスルモーナを通っています。ラークイラへは、そこからローカル線に乗り換えて1時間ほどかかります。
スルモーナから東海岸のペスカーラまでの車窓は素敵ですよ。
投稿: 駄菓子 | 2009-04-12 00:20
本当に四川の大地震の時との報道のこの差は一体何なんでしょうか。もう少し取り上げても良いと思いますが。義捐金だって、もっと報道して欲しいですよね。お知らせありがとうございます。
アブルッツォはラツィオに隣接していながら、何か交通の面で非常に遠くに感じる州ですよね。特にこれと行った観光地もないので、馴染みも薄いですが、いつかは行きたいと思っていました。でも、ガイドブックにも見事に、アブルッツォとモリーゼは載っていないので行き方すら良く解りませんでした。バーリへ行くFSがラークイラを通っているというのを聞きましたが、こういう街はバスの方が便利そうですね。
ティブルティーナから1時間40分って言うとペルージャくらいの感覚でしょうか。是非、復興したら行ってみたいと思います。
投稿: アトムズ | 2009-04-11 17:54