餘部鉄橋の今
先週は、ひょんなことで餘部(あまるべ)に行くことになった。
兵庫県の但馬地方、山陰本線の餘部鉄橋で有名なところである。
すでに新しいコンクリート橋の工事がはじまっており、観光客や鉄道ファンが押し寄せていた時期とはうって変わって、昔の静かな村に戻っていた。

写真で見るとわかるように、新しい橋は橋脚の数が圧倒的に少なく、当然のことながら桁のスパンが長くなっている。
なるべく線路の移動を少なくしようとしているのだろう。新しい橋は、古い鉄橋にぴったりと寄り添うように建設されている。
すでにこれまでの餘部鉄橋は使われていないと思い込んでいる人がいるようだが、新しい橋ができる再来年までは使われている。
日本海と橋を同時に眺めることもできるし、鉄橋を渡るゴトンゴトンという大きな音も健在である。
それでも、いわゆるお立ち台と呼ばれる、有名撮影場所が線路移設のために立ち入れなくなったのが大きいのだろう、鉄道ファンの姿もない。

魅力ある鉄橋だけに、架け替えを残念がる人も多いが、強風が吹くたびに不通になってしまうのでは地元の人にも使いにくい。山陰本線のネックが解消できれば、京都、大阪、神戸からの直通列車が増えて、少しは便利になるかもしれない。
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