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2008-07-28

ヴェネツィアのデジャ・ヴュ

 北東イタリアをまわっていると、そこかしこの町にヴェネツィアの香りがすることに気づいた。
 ヴェネツィア風のポルティコ(アーケード・柱廊)、ヴェネツィア風の路地、ヴェネツィア風の宮殿などなど、現地からのブログにも書いたが、ヴェネツィアに一度でも行ったことのある人なら、「どこかで見たような」というデジャ・ヴュ(既視感)に襲われるだろう。

 とくに鐘楼となると、サンマルコ広場にあるやつに似たものを、あちこちで目にした。
 なかでも驚いたのがこれ。
 ウーディネの南東数キロのところにあるブットゥリオ(Buttrio)という町にある鐘楼だ。

ブットゥリオの鐘楼

 ゴリツィアからウーディネに向かう列車の車窓からこれを初めて見たときは、驚きのあまり座席からずり落ちた……というのはウソだが、かなりビックリした。
 日本に帰ってきてから写真でくらべてみると、細部がだいぶ違っているが、どうにも全体の印象がそっくりなのである。

ブットゥリオの鐘楼

 幸いにもウーディネには2泊したので、空いている時間を見つくろって、となり駅のブットゥリオまで行って写してきたというわけだ。

 ブットゥリオは観光地としては無名のようだが、町のなかにある観光案内の看板を見ると、郊外にワインセラーがいくつもあるようだ。付属のレストランの案内も記されていた。

 鐘楼に隣接する教会は、まるで機能一点張りというあっさりしたもの。
 この点はヴェネツィアのそれとはだいぶ違っていた。

 芸術に造詣の深い人ならば、このあたりの町を巡って、ヴェネツィア派の作品がどうのと言えるのだろうが、まあ私が気づいたのは、そんな程度である。

 鐘楼は、ウーディネに向かう右側の車窓に見える。近くの国道を走るバスの車窓からも見えた。
 そうそう、バスでウーディネに向かう途中、ブットゥリオの手前にあるマンツァーノ(Manzano)という町のはずれを通過したときに、こんな巨大な椅子が目に飛び込んできた。

 巨大な椅子

 こんなおかしなものが見えてくるから、うかつに寝ていられない。
 日本に帰ってから調べてみると、どうやらこのマンツァーノは椅子や机の製造で有名な町のようである。

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イタリアの旅 北から南まで」カテゴリの記事

コメント

ホント、日本の地方都市や郊外にありそうな風景ですよね。
確かに国道(だと思う)沿いにありました。
実は、行きのバスで目をつけていたので、帰りのバスではカメラを用意していたのでした (^^;;

この椅子すごいですね。
日本だと、町おこしと言うのか、地方都市に行くと、
その土地の名産のものを巨大なオブジェというか
看板にしたものをよく見かけますけれど、
イタリアにもこんなものあるんですね。
また、こういうものって、国道沿いなんかに
ありがちですけれど、バスに乗っている最中に
気がついても、上手く写真が撮れないものですけれど
バッチリですね。

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