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2008-07-12

北東イタリアのネコ

 さて、今回の北東イタリア旅行で出会ったネコの写真である。
 驚くことに、10日間の滞在で目にしたのは、たったの4匹であった。内訳はフリウリ-ヴェネツィア・ジューリア州3匹(うちトリエステ2匹)、ヴェネト州1匹、トレンティーノ-アルト・アーディジェ州ゼロである。
 1日じゅう、あちこちの町をめぐっていたのに、この結果であった。

トリエステ駅のネコ

 理由はわからないが、あまりにも暑かったので日中にネコが出てくることはなかったのだろう。
 トリエステ駅では、上の写真のように、エアコンの入った駅舎で堂々と涼んでいた要領のいいネコもいたが。

 アルト・アーディジェでネコを見なかったのは、冬が寒いのでノラネコが生きていくにはつらい環境だからかもしれない。

 もちろん、ネコの天国ヴェネツィア(ヴェネト州)に行けば、おネコ様に会えたであろう。かなり心は動かされたが、それよりも知らない町を訪ねることを優先した私である。

ポッファブロのネコ

 さて、4匹のネコに出会ったと書いたが、そのうちで歩いている姿を見たのは、このポッファブロのネコ1匹のみである。
 目の前を横切っていったのでカメラを構えると、階段の陰に隠れてしまった。どうするのかと様子を見ていたのだが、ずっとこの体勢であった。日陰で涼んでいるつもりなのだろうか。

 あとの2匹は、近づいてもカメラを構えても動じることなく、横になったまま。
 トリエステの町中にある小さな遺跡で見たネコ(下の写真)は、めんどくさそうに目を開けたが、すぐにまた眠ってしまった。

トリエステの眠りネコ

 そして、ヴェネト州のアーゾロのネコもまた、草むらで横になったまま。
 これじゃ、どこで写したかわらない。そのへんの雑木林で撮ったんじゃないかと言われそうである。

アーゾロのネコ

 というわけで、記録的な猛暑はネコの生態も大きく変えた……のかもしれない。
 素晴らしいネコ写真を期待していた方々には、まことに心苦しい結果になってしまった。
 しかし、こんなダラけたネコ写真ばかりでは申し訳ないので、次回は以前ヴェネツィアで撮った、とっておきのネコ写真を紹介しようと思う。

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コメント

kenjiさん、はじめまして。
ネコは夜型なので、暑い昼間は苦手なんでしょうね。

kenjiさんのブログ、訪問しようと思ったら、リンクがありませんでした。
コメントを書くときに、「アドレス(URL)」に入力してくだされば、リンクが表示されるはずです。

それでは、今後ともよろしくお願いします。

たった4匹しか見つからなかったって、笑ってしまいました。ボクにも経験があるので。
スペイン/マラガに行った時、朝とっても早くホテルを出て散歩していると、
いくらか見かけました。人間はまだ眠っていたけど。
昼間はまったく見かけなかった。暑いからでしょうね。
お時間がある時,ボクのブログにもちょいと訪問してください。

ikeさん、そういわれて改めて写真を見ると、本当にグータラですね。私も、イタリアから帰ってきて10日間くらいこんな感じでしたが……。
やはり、寒い地域でノラネコの冬越しは難しいんですね。
それから現地で思ったのは、ドイツ文化圏では、どうもノラネコが生きるような町の雰囲気ではないですね。
やはり、イタリア南部の「隙だらけ」という町のほうがノラには合っているのかもという気がしました。

minaさん、まあそうおっしゃらず……2枚目の写真はちょっとはいいんじゃないかなあ (^^;;
と、古い写真を引っ張りだして、次の記事で公開しましたので見てくださいね。

みんな暑さのせいか、グータラな感じ。
猫らしくてよいと思います。

そういえば、私が住んでる信州でも、ノラが冬を越すのは難しいようです。うちによく来てたマリーと呼んでたノラは、冬場にいなくなってしまいました。

本当に今回は猫のいい写真少ないですね。
モデルさん次第なので難しかったでしょう。

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著書

  • 辞書には載っていない⁉ 日本語[ペンネーム](青春出版社)
  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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