窓を開ければ広場が見える:マニアーゴ
24日の夕方、ウーディネを離れ、約40キロ北西にあるマニアーゴ(Maniago)という町に向かった。本当の目的地は、その北7キロのところにある小さな村なのだが、そのためのベースキャンプである。
ここからは宿もとっていない行き当たりばったりの旅。
当初はマニアーゴまで遠回りで乗り換えの必要な列車で行くつもりだったが、ウーディネのバスターミナルに行くと、2時間に1本ほどのバスが発着しているではないか。
行きたいと思ったところにバスがある。フリウリのバス事情はなかなか便利である。
さて、18時に町はずれのバスターミナルに到着したが、宿が周囲に見当たらない。例によってバールの兄さんに尋ねると、背が高くて青い目の兄さんが親切に教えてくれた。
「ローマ広場にちょうどいいホテルが2軒あるよ。歩いて4分くらい」
教えられてやってきたローマ広場は、写真のように広々とした三角形の広場。中心に噴水があって、田舎町の広場とは思えない見事なもの。大半は歩行者専用だが、3方向から道が通じていて、車もこの広場を横切っていく。
あなどりがたしイタリア、そしてフリウリの田舎町。知られざる田舎町にも立派な広場がある。もっとも、見どころはこの広場だけだが……。
下の写真は宿の窓から、明け方の広場を写したものである。ちなみに、今回のタイトルは……あ、言うまでもないですね。

翌日のバスは日に3往復だけあるとバールの兄さんが時刻表を指さしてくれた。
「6時55分、11時55分、18時30分。どれも行ってすぐ折り返してくるから、6時55分ので行って、11時55分の帰り便で帰ってくるしかないなあ。ハッハッハ」
6時55分! それに現地に5時間もいなくてはならない……。さもなければ7キロを歩いて帰るか……下り坂のはずなので普段なら無理な距離ではないが、この暑さでは命にかかわりそうだ。
タクシーもあるそうだが、「バスだと1ユーロ20セントだけど、タクシーだと20ユーロなんだよね」と兄さん。
さて、どうするか。広場に面した店でピッツァを食べながら考えこんだ私である。
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……というわけで、早起きして出かけました。
現地では5時間も滞在しましたが、幸運なことに、トレッキング客目当てなのか、フリザンコにエアコン付きの新しいバールがあったので、最後は1時間ほど粘りました。
投稿: 駄菓子 | 2008-06-28 23:29
そうそう、敵は距離よりも暑さですよね。
炎天下7km歩いたら、熱中症になること間違いなしです。だって、2時間弱でしょう?
日陰だったらいいですけれどね。
でも、もしかして朝の涼しい時間帯に出発して歩いたとか・・・
続きが楽しみです。
投稿: がっちゃん | 2008-06-28 16:03