銚子への小旅行
暑い暑いと言って、家に閉じこもってばかりいるのも飽きた。
そこで、お盆休みに名古屋から義母と義兄家族が東京にやってきたのをいい機会に、妻とともに案内がてら遠出をすることにした。
条件は、「鉄道好きの4歳の甥が楽しめる場所」
箱根の乗り物乗り継ぎツアーも考えたが、さすがにお盆は超混雑だろうと思い、行き先を千葉方面にすることに決定。日暮里から成田までは京成のスカイライナーを利用し、その後JRを利用して「成田ゆめ牧場」「銚子電鉄」をまわるという完璧なルートである。
成田ゆめ牧場には、羅須地人鉄道の方々が動かしている正真正銘のトロッコ列車が走っている。拙著『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)で訪問済なので、偉そうに案内した。
しかし、である。
よく知らない人にとっては、遊園地の乗り物と変わらないよね。
しかたがないので、同行の大人たちには、「立山砂防」という難工事の工事現場で働いていた本物の機関車なんだ、ということを強調する。
まあ、肝心の甥が喜んでくれたようだからいいだろう。牧場自体も楽しんでくれたようだし。
それにしても、35度を越える気温と強烈な日射しの中、屋根のないトロッコ列車に長い間乗っているのは大変だった。
さて、次はJR成田線に乗り、銚子への旅である。
それにしても、さすがに銚子。気温が違う。ホームに降りたとたん、涼やかな海風が吹き寄せてきたではないか。
「ああ、こんなことなら、午前中から銚子に来ればよかったかも」
そう後悔したのは、わずか数分間。銚子電鉄のホームに2両編成の電車が到着するまでだった。なにしろ降りてくる人の多いこと多いこと。
「やっぱり午後に来てよかった」と思い直した。

昨年からの銚子電鉄経営危機のニュースと「ぬれせんべいで銚電を救え」キャンペーンが功を奏したか、個人はもちろん団体客が押しかけてきたのである。
旗を持っている人もいたので、ツアーのコースにもなっているんだろう。
この暑いのに、冷房もついていない古い電車に、満員で乗ってきたのだからご同情申し上げる。
われわれが乗った折り返しの電車は、座席が3分の1ほど埋まる程度の人を乗せて外川に向かって発車した。
その後は、ぬれせんべいを食べたり、立ち寄り温泉に入り損ねたり、地球の見える丘展望台に行ったりして、最後は銚子駅前の店で義母に海の幸をたらふくごちそうになった。
そして、最終の総武本線の特急に乗り遅れたために、高速バスで東京に帰って来たわれわれであった。
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