岩淵町から赤羽駅へ
年に数えるほどしかないが、赤羽に行くことがある。
自宅のある駒込から赤羽に行くには、山手線に乗って田端で京浜東北線に乗り換えるか、地下鉄南北線に乗って王子で京浜東北線に乗り換えるのが一般的な道順である。
しかし、よほど時間に追われていない限り、私は南北線で赤羽岩淵まで行き、そこから赤羽駅まで10分ほど歩くことにしている。
というのも、途中の町並みや商店街が、実にゆかしくて好ましい雰囲気だからだ。

赤羽岩淵の駅を出るとそこは北本通り(きたほんどおり)。かつて、都電27番の赤羽終点はここにあった。
地下鉄が建設中だったとき、駅名は「岩淵町」という仮称だったが、頭に赤羽を付けて現在の名前になったと記憶している。
ところが、である。
今回は、地下鉄の出口を出たとたんに後悔した。外は35度を超す猛暑であることをすっかり忘れていた。
10分とはいえ、この日射しの下を歩くのは自殺行為である。
それでも、「乗りかかった船、出かかった地下鉄の出口だ!」と自分を奮い立たせて歩きはじめたのであった。
大通りから住宅街に入り、とある五叉路のまんなかで見つけたのがトップの写真にある歩行者天国の看板。
周囲の商店と看板の大きさ、形が妙に調和しているのが素晴らしい。
あとは、適当に赤羽駅方面に向かって歩いていけば、いつも楽しい気持ちになれる。
お勧めは赤羽一番街商店街かな。
昭和30~40年代を思わせるたたずまいに、思わず「ここはどこだっけ」と、猛暑で傷んだ脳が反応してしまう。
おもしろそうな飲み屋もありそうだし、今度は宵の口あたりに立ち寄ることにしよう。
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