日南線の旅
今回の自腹取材の旅は、九州が目的地。6月29日から7月2日の4日間にわたり、南から北まで九州を縦断した。
29日は午前中に宮崎空港に到着。初めて乗る宮崎空港線で宮崎駅に向かう。
前回、宮崎駅に降り立ったのは、高校生のときだから、30年以上も前のこと。宮崎駅は知らぬ間に高架になっており、もうそこには蒸気機関車の姿はなかった。当たり前だけど。
宮崎駅構内の喫茶店で、目をむきながら当日締切りの仕事を入力・送信。肩の荷を下ろして日南線の志布志行きに乗り込んだ。たった1両のデーゼルカーである。
志布志までは2時間40分の旅。山あり海あり田んぼありという、実にのどかな車窓を満喫することができた。
だが、車内は冷房が入っているはずなのに、なぜか背中のあたりがやけに暑い。
私の座席の横に、ディーゼルエンジンの出す高温の排気ガスの通り道があると気づいたのは、もう終点が近いころであった。不覚。
さて、終点まで乗っていた客は、私を含めて3人。30数年ぶりに降り立った駅は無人駅になっていた。
駅の横にあった機関区もなくなって、ホームが1本あるだけ。ここから都城方面に向かっていた志布志線もなくなり、大隅半島を一周していた大隅線もなくなり、行き止まりの駅になってしまったのだ。

駅前はきれいに整備されて、以前の面影はない。蒸し暑さにぼんやりとした頭でふと見ると、上のようなポスターが掲げられているではないか。
「九州選抜座長大会」とは、名前を聞いただけでも魅力的な催しである。しかも、ポスター自体がこれまたいいではないか。
7月10日と11日に、大黒リゾートホテルということろでやるらしいから、興味がある人はどうぞ。
ちなみに、志布志駅の少し前で県境を越えているので、ここは鹿児島県内である。この日は、ここから鹿児島市内にバスで移動をすると決めていた。
それにしても、こんな小さな駅前なのに、バス会社別に停留所が3つあるというのも困ったものである。しかも、鹿児島行きのバスは、駅から一番遠いところにあるんだとかで、ひどく蒸し暑い中を約10分、汗びっしょりになって志布志の町を歩いた私であった。
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