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2007-06-05

磐越西線の車窓

 国鉄時代の三大車窓というと、北海道の狩勝峠、長野の姨捨、九州の大畑と言われていたが、それ以外にも素晴らしい車窓はいくらでもある、と思う。
 磐越西線が阿賀野川に沿って走る風景も、その一つだ--といっても、高校生のときに乗ったきりだから、もう30年以上も前のことである。

喜多方付近の農村風景

 福島県と新潟県の県境あたり、人家のまるでない渓谷を、列車はただひたすら走る--というのが当時の印象であった。はたしていま見たらどんなものか。
 まあ、そんな期待と不安を持って、会津若松から磐越西線で新潟に向かったのである。もちろん、東京に帰るには郡山経由のほうが断然早いが、時間がたっぷりあったので、わざわざ新潟経由にしたのだ。

 喜多方を過ぎるとぐっと乗客は減り、しかも蒸し暑い日だったので、堂々と窓を開けて外の風景を撮る条件に恵まれた。

阿賀野川

 そんなわけで、走っている列車の窓から撮ったのが、今回の3枚の写真である。
 それなりのスピードを出している割には、我ながらよく撮れたと自画自賛。

 記憶では、もっと長い時間、いやというほど阿賀野川に沿って走っていたはずなのだが、まあ記憶なんてそんなもんだろう。
 それに、車両の性能がよくなって、スピードアップしたはずだからね。
 で、感想はというと、前日に只見線の車窓で感激したせいか、それとも期待が大きすぎたせいか、大感激というところまではいかなかった。
 でも、十分に美しい景色を味わえたことは確かである。

車窓から見えた集落

 そして何よりも、窓の開く列車に乗れたということが、今回の収穫である。
 そう、窓が開かなくては、こんな写真も撮れないし、その土地の風を味わうこともできないしね。

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コメント

会津で乗ったタクシーの運転手さんによれば、屋根を葺きかえるのに750万円もかかるんだとか。人件費も材料費もかかるんでしょうね。昔は、村人総出でやったそうですが。
イタリアの話は、右にある「カテゴリー」の中から、それらしいものを選んでみてください。以前、イタリアに行ったときに、現地から書いて送った、どうでもいいネタが満載 (^^;; です。

写真、いいですね。どれも土地の空気が感じられます。
車窓から撮ったって、すごいな。

でも本当に茅葺きの家って、地方でも減ってしまっているんですね。
社会の状況が昔とは全然変わってしまっているから、維持するのが大変なのは分かるけれど、やっぱり寂しいですね。

今度イタリアの話とかも聞かせてください。

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著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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