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2007-05-28

奥会津の春・会津中川に向かう

 会津川口をあとにして、国道252号線・沼田街道を会津若松方面に歩きだした。
 町外れにやってくると、只見川がカーブする先に、見事な家々が見えてくる。これが、会津中川駅周辺に広がる中川、板下の集落だろう。
 列車から見ることができたが、只見川越しに見る姿はまた格別である。

只見川越しに見える集落

 悦に入って写真を撮っていると、どこに行くのか老婦人がやってきた。
「きのうだったらSLが走っていたのに」
 気の毒そうに言われてしまった。
「い、いや、きのうは天気が悪かったから……」と、言い訳をする私。「それに、きのうは人が多かったでしょう」
「いやあ、列車は満員だったけど、撮影する人は少なかったよ」
 残念そうに、しかしにこやかに老婦人は言った。

水を張った田んぼ

 国道といってもたいした交通量もない。30分ほどの道のりを、比較的安全に歩くことができた。
 だが、やってきた会津中川駅のホームには、屋根もなんにもない。小さな駅舎はあるが、周囲には商店も見あたらない。
「うーん、ここであと1時間半待つのはつらいなあ」
 そうして決心した。「もう一駅歩くぞ」と。
 所要は40分ほど。山道でもないし、ゆうゆう間にあうはずである。水をたたえた田んぼを見ながら、また歩きだしたのである。

会津中川駅のホーム

 それにしても、何十年か前は、付近の家々のトタン屋根がすべて茅葺きだったのだろうと思うと感慨深い。ぜひそんな光景を見たかったものだ。
 もちろん、葺き替えが大変で、人手も金もいるとなると、無責任に茅葺きがいいなんて言えないが、せめてトタンの色をもうちょっと工夫してほしいなあ。
 真っ赤とか真っ青ばかりだが、やはり茶色の屋根が一番似合うと思う。

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コメント

風旅記さん、こんにちは。はじめまして。
日本の鉄道を、あちこちいらっしゃっているんですね。
私のブログは、情緒もなにもない即物的なブログですが、今後ともよろしくお願いいたします。

こんばんは。
日本の原風景、と言ってしまえば実に短い一言になりますが、この風景の中に実際に入ってみたときに、心の安らぎを覚え、ほっとする実感がわいてきます。
この場所を訪れたときに、この上ない充足感を得たものでした。何かが心の琴線に触れるのでしょうね。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc

DF50の前面強化型って? と思って調べてみたらありました。ネットって便利ですね。
60年代末からの国鉄の写真もたんまりありますので、そのうちに公開していこうと思っています。待っていてくださいね。
仕事がなければ、もっとHPをアップできるんだけどなあ。でも、それじゃメシが食えないし……。

駄菓子さん、レス遅くなりました(^^;
こちらこそ、よろしくお願い致します。前面強化型が生息していた地方在住です。(^^)
学生の頃は上京していましたが、オレンジバーミリオンの201系が走り始めたのを横目に田舎に戻りました。今や101系、103系はおろか201系も引退する時代。
鉄に限らず70~80年代の写真を見ると懐かしさがこみ上げてきます・・・
なので、駄菓子さんのHPの大ファン♪です。

くろくまさん、はじめまして!
牽引機DF50というと、四国か紀伊半島でしょうか?
そういえば、茅葺き屋根と囲炉裏はセットだと聞きました。
会津鉄道の湯野上温泉駅は、最近になって駅舎を茅葺き屋根にしたのですが、見るとやはり囲炉裏に火をくべていましたっけ。
では、今後ともよろしくお願いいたします。

駄菓子さん、はじめまして。
すてきな写真を拝見して、母の実家を思い出しました。
山間にある萱葺き屋根で、葡萄色客車やキハで里帰りしたものです。牽引機DF50(Sulzer)の独特のエンジン音が懐かしいです(^^)
それと、囲炉裏を使わなくなると、煙や炎による防虫・防湿効果が無くなって萱葺き屋根の寿命が短くなるとか。材料の萱や屋根を葺ける職人さんも減って、保存はなかなか難しいようです。

天気もよかったし、本当にのどかな散歩でした。
文中にも書きましたが、このあたりは「日本の正しい田舎」ですよね。
数十年前は、この家が全部茅葺き屋根だったんですから、さぞかし見事な光景だったことでしょう。

この手の写真を見ると心が落ち着くのは、僕のDNAが呼び覚まされるのか、それとも僕の住まいも40余年前はこんなだったのが原風景として呼び起こされるか・・・

イタリアはイタリアでいいですが、日本の田舎はそれはそれでいいですね。特にこのシリーズの中では、この回の3枚が好きです。

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