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2007-03-10

名鉄・旧美濃駅

「美濃市に蔵開きに行った」なんて言うと、「そんなことを言って、お前のホントの目的は、名鉄の旧・美濃駅なんじゃないか」と疑う人がいる。
 正直言って、すっかり忘れていた。
 そう、ここには、1999年に新関~美濃が部分廃止されるまで、名鉄の美濃町線の終着駅があったのだった。
 そして、残る岐阜駅前~新関も2005年に廃止されてしまった。

名鉄・旧美濃駅

 残った旧美濃駅の駅舎は、有志の手によって保存されているとは聞いていたが、現地に来るまですっかり忘れていた。タダ酒に心を奪われていたからである。
 ところが、長良川鉄道の美濃市駅から、目的地である酒蔵のある中心部に行く途中で、目に入ってきたのが、かつての車両。
 これは見逃してはならじというわけで、電車好きの4歳の甥をけしかけて、無理やり一同を寄り道させたのだった。

名鉄・旧美濃駅

 帰り道は、この近くで昼食。電車好きの甥が、「また見たい」とうるさいので(ということにして)、またもや立ち寄ることになった。
 やはり、ただ車両が置かれているだけでなく、現役時代の駅とセットで保存されているのがいいなあ。いまにも動き出しそうな雰囲気である。
 名古屋行きの高速バスを待つまでのひととき、保存に尽力している人たちと話をしたり、酒をつがれたりして、楽しく過ごしたのであった。

 ところが……。
 つがれるままに酒を飲んでいい気持ちになっていると、乗るはずのバスが目の前を通り過ぎていった。これを逃すと、次のバスは2時間後だ。
「車で先回りして送っていきましょう」と、保存会のI氏のことばに甘えて、一族郎党5人が車に乗せてもらったのだった。
 バスは町をひとめぐりしてから、町外れの病院にやってくる。その病院前で待ち伏せするというわけだ。
 Iさんありがとう。

「お義兄さんたちの旅行って、いつもこんなハプニングばっかりでおもしろいですね。ブログでよく見ていますよ」
 義理の妹のこの一言は、最大級のほめことばとして受けておこう。

 3月24日、25日には、イベントがあるそうだから、興味のある方はぜひ出かけよう。

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