名鉄・旧美濃駅
「美濃市に蔵開きに行った」なんて言うと、「そんなことを言って、お前のホントの目的は、名鉄の旧・美濃駅なんじゃないか」と疑う人がいる。
正直言って、すっかり忘れていた。
そう、ここには、1999年に新関~美濃が部分廃止されるまで、名鉄の美濃町線の終着駅があったのだった。
そして、残る岐阜駅前~新関も2005年に廃止されてしまった。
残った旧美濃駅の駅舎は、有志の手によって保存されているとは聞いていたが、現地に来るまですっかり忘れていた。タダ酒に心を奪われていたからである。
ところが、長良川鉄道の美濃市駅から、目的地である酒蔵のある中心部に行く途中で、目に入ってきたのが、かつての車両。
これは見逃してはならじというわけで、電車好きの4歳の甥をけしかけて、無理やり一同を寄り道させたのだった。

帰り道は、この近くで昼食。電車好きの甥が、「また見たい」とうるさいので(ということにして)、またもや立ち寄ることになった。
やはり、ただ車両が置かれているだけでなく、現役時代の駅とセットで保存されているのがいいなあ。いまにも動き出しそうな雰囲気である。
名古屋行きの高速バスを待つまでのひととき、保存に尽力している人たちと話をしたり、酒をつがれたりして、楽しく過ごしたのであった。
ところが……。
つがれるままに酒を飲んでいい気持ちになっていると、乗るはずのバスが目の前を通り過ぎていった。これを逃すと、次のバスは2時間後だ。
「車で先回りして送っていきましょう」と、保存会のI氏のことばに甘えて、一族郎党5人が車に乗せてもらったのだった。
バスは町をひとめぐりしてから、町外れの病院にやってくる。その病院前で待ち伏せするというわけだ。
Iさんありがとう。
「お義兄さんたちの旅行って、いつもこんなハプニングばっかりでおもしろいですね。ブログでよく見ていますよ」
義理の妹のこの一言は、最大級のほめことばとして受けておこう。
3月24日、25日には、イベントがあるそうだから、興味のある方はぜひ出かけよう。
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