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2006-05-05

大阪湾岸・渡し船めぐり

 5月1日は真夏のような日射し。
 そんななか、大阪滞在を一日延ばしてまで決行したのが渡し船めぐりであった。

 いま、大阪市内に残る渡船は8か所。かつては市内のあちこちにあったようだが、現在残っているのは、すべて大阪湾に近い工場地帯のなかだ。

木津川渡船場

 渡し船といっても、♪村の渡しの船頭さんは~……という歌に出てくるような手漕ぎの木造船ではない。
 大阪市の職員(あるいは嘱託?)であろう、おじさんやお兄さんが2人ずつ、エンジンつきの船を操る。
 周囲も大半が殺風景な工場ばかり。
 だが、そこにはやはり「渡し船」という情緒がただようのであった。

千歳渡船に乗り込む

 8か所ある渡船は、お互いがそう遠くないことだし、地下鉄とバスを使えばラクラク半日で回れる……と思ったのは大間違いであった。
 なにしろ、どこの乗り場も、最寄りのバス停や駅から10~15分ほど歩かなくてはならない。
 しかも、1日は5月早々とは思えない夏日。
 最後には頭がくらくらしてきた。
 渡し船の乗客のほとんどが自転車利用者だったのも、わけがあったのである。

千本松渡船

 それにしても、どの渡し場もフォトジェニック。船を待っている間、目の前を通っていく貨物船やだるま船を眺めているのも楽しい。
 朝10時前に天王寺の宿を出たのだが、結局、最後の天保山渡船に乗り、対岸のJR桜島駅にたどり着いたのはちょうど18時であった。
 我ながらご苦労なことである。

落合下渡船

 ルートは短いものが75メートル、長いものでも400メートル程度。あっというまに対岸に着いてしまう。
 そんな短ければ橋をかけたほうがいいではないかと思ったが、大きな船が川を通るために、けた下の高い橋をかけなくてはならない。
 それならば、船を走らせたほうが得だということだろう。実際に高い橋をかけたところもあるのだが、自転車でけた下60メートルなんて橋に登り降りするのは大変だ。だから、うれしいことに、まだまだ船の存在価値はありそうだ。
 しかも、運賃は無料。おまけに、私のようなもの好きな人間のために、「大阪の渡し場いまむかし」というパンフレットまで用意してくれていた。
 どのルートもきちんとした時刻表があって、だいたいが1時間に3~4便ほど出ている。

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