カラーブリアの大教会
カラーブリアの教会といっても、日本ではほとんど知られていない。
日本のガイドブックでは、せいぜい、このレッジョ・ディ・カラーブリア(Reggio di Calabria)のドゥオーモが小さく紹介されている程度である。
イタリア人の間でも、たいして知られていないに違いない。
そんななかでも、まあまあ有名らしいのが、11世紀から建築がはじまったとというロマネスク・ビザンチン様式のジェラーチェ(Gerace)のカッテドラーレ。
中部イタリアのオルヴィエートでも感じたが、よくもまあ山岳都市の上に、こんな大きな教会を建てたものである。
それにしても、ジェラーチェの教会は、周囲が幅数メートルの狭い道ばかりなので、写真で全貌を写しとるのがほとんど不可能である。興味のある方は、実際に行って見ていただきたい。
正面入口前の広場は、坂道になっている上に、扇形をしているので、上の写真のように、不思議な感覚である。
地面に描かれた模様は、狭い広場を少しでも広く見せるための工夫だろう。
もう1つ紹介するのは、ジェラーチェのふもとの海岸沿いにある町・ロークリ(Locri)。
この町には、いくつもの教会があるのだが、中心部近くにあって威風堂々としていたのがこれ。
名前をメモしてくるのを忘れたが、このゴテゴテぶりはなかなかのものである。
カラーブリアの宗教建築といえば、これを忘れてやいませんかと怒られそうなのが、スティーロ(Stilo)のカットーリカ。
これは、2004年に行っているので、 ここ をご覧いただきたい。
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あのあたりの教会には、こんな円筒形の部分(なんて余分だろう)がよくありますよね。
中近東あたりの建築の影響なんでしょうか。
ikeさんの信州だよりも楽しみに読んでいますよ!
投稿: 駄菓子 | 2006-02-09 14:09
ジェラーチェのカッテドラーレは、表裏逆にして二軒並べたような感じで、おもしろいですね。
旅心かき立てられます。
ところで、こちらのブログを勝手ながらリンクさせてもらいました(ようやく表示する方法がわかったので)。
投稿: ike | 2006-02-07 10:32