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2006-01-30

山岳都市を走る車

 イタリアの山岳都市を巡っていて驚くのは、人がようやくすれ違うような狭い道--しかも歩いているだけで息が切れるような急坂を、車がずんずんと走っていくことである。

ニコーテラにて

 狭い道を通る技術といえば、日本のドライバーの技術もなかなかだと思うが、イタリアの旧市街に住む人も大変なものである。
 そんな様子を写真に撮ろうとしたのだが、実際に写っているのを見ると、まだまだ道幅に余裕のあるものばかり。
 そりゃそうだ。ほんとうに道幅ぎりぎりのときは、こちらもよけるのに精一杯で、写真を撮るどころではないからだ。

ティリオーロにて

 一番驚いたのは、今回の旅ではないが、数年前にマテーラに行ったときのこと。
 夜中に旧市街を歩いていたら、狭い道を、後ろからクラクションを鳴らしながら私たちを抜いていく車がある。

「ああ、さっきのレストランにいた人たちだ。それにしても、この道の先には階段しかないはずだけど……」
 同じ方向に歩いていったが、どこにも車の姿は見えない。
 まさか、車が階段を上って行ったのか!
 それとも、忽然と神隠しにあったのか!

 で、階段をよーく見ると……左右のタイヤが乗る幅だけ、コンクリートを盛って斜面になっているではないか。
 彼らはこうして、何十メートルも続く階段を、毎日器用に登っていくらしい。

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コメント

まあまあよく撮れたかな、と思われる写真を見つくろって、現地では言い足りなかったことを総集編としてまとめています。
そう、日本でも歩行者が一番偉いはずだと思うのですが、歩道を歩いていてさえ、自転車がチリンチリンと鳴らしていくのはどうにかならんもんでしょうかねえ。
ネコも、そのうちに登場しますのでお楽しみに。

駄菓子さん。こんばんは。
旅行記第2弾楽しく拝読しています。
本当にイタリアのチェントロって車が走る環境じゃないですよね。泣きそうだったのはカルタジローネのチェントロです。道は狭いは、迷うはで、大変でした。ほんとに車1台しか通れない様な道なのに、歩行者は遠慮なく闊歩しているし、ヨーロッパじゃ歩行者が一番偉いそうですね。1200CCだったからまだ助かりましたが、もっと大きな車だったらどうなっていたかと思うだに怖い(^_^;)。
旅行記、また、猫の登場待ってます(^_^)。

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