« 海辺の崖上に広がるピッツォの町 | トップページ | 「南のアッシージ」セッラ・サン・ブルーノ »

2005-11-26

それでも行った丘上都市ニコーテラ

 で、いろいろとハプニングがあったものの、ピッツォからローカル線に乗って、当初の予定であったニコーテラ(Nicotera)まで行くことができた。
 せっかくだから、その画像もアップすることにしよう。

列車から見たニコーテラ

 それにしても、この写真を見てほしい。この町の姿を見ては、丘上都市ファンとしては行かずにいられまい。

 さて、ニコーテラにはピッツォから南に約1時間。トロペーアを越えて、午後3時半ごろ到着。
 標高は200メートル強とはいえ、恐ろしいほどの坂道を登って町の中心地に着いた。

 概して丘上都市というものは、昨年訪れたモラーノカラブロのような完璧な円錐状の町は別として、裏側は意外に平らになっている。
 そして、不思議なほどに普通の町が広がっているのである。

 まあ、ここもそんな町の1つであった。海側はなかなか見事な家が並んでいるのだが、山側は意外に平凡な町並みであった。
 とはいえ、それでもアドリア海に沈む美しい夕日を堪能することができたのは幸いである。

ニコーテラのジジたち

 帰りは、ここからどこかの大きな町にバスがあるかと思い、コーヒーを飲みつつバールで尋ねてみた。すると……
「バスがあるのは午前中だけだよ。ヴィーボ・ヴァレンティアに戻るなら、鉄道を使うしかないなあ」
 こう言って、パソコンで調べてくれるではないか。
 あなどり難しニコーテラ。バールの親父がパソコンを駆使しているのは、イタリアで初めて見た。

 もっとも、列車の時間は迫っていた。感激するヒマもなく、またもや恐ろしいほどの坂道を下り、約30分かけて駅に行かねばならなかったのである。
 これを書いているのは、その2日後なのであるが、まだ足の筋肉は痛いのであった。

« 海辺の崖上に広がるピッツォの町 | トップページ | 「南のアッシージ」セッラ・サン・ブルーノ »

イタリアの旅 北から南まで」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 海辺の崖上に広がるピッツォの町 | トップページ | 「南のアッシージ」セッラ・サン・ブルーノ »

著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
無料ブログはココログ

.