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2005-08-09

与那原のネコ

 那覇からバスで与那原(よなばる)に向かったところ、寝過ごして馬天(ばてん)まで行ってしまった。
 反対側のバスを待ってもいいのだが、3キロほどだから散歩することにした。

魚屋のそばにたむろするネコ

 与那原は島の東海岸……といっても那覇の中心地から、西へ8キロ程度のところにある町である。

 「島めぐり」という沖縄民謡で、「与那原よいとこ、めんそりよ」と歌われていることだし、かつて琉球語講座で教えをいただいた琉球大・東京外語大の半田一郎先生も「与那原はいいところだよ」とおっしゃっていたので、仕事が一段落した夕方に行ってみようと思い立ったわけである。

 さて、その散歩の途中で目についたのがネコ。港が近いからか、ほかの地域よりもよく見かけたような気がする。
 上の写真は、鮮魚店のそばにいた2匹のネコ。飼い猫なのか、それともおこぼれを待っている野良猫か。

鎖につながれたネコ

 この写真のネコは、首輪をつけられて鎖につながれていた。
 夢中で毛並みを整えていた最中だったのだが、私が足を止めると警戒態勢に移り、カメラを構えたときにはかなり緊張した様子。
 まあ、あんまり脅かしちゃ申し訳ないから、さっと写真を撮るだけにした。

 と、そんな出会いをしながら、湿っぽい風のなかを歩くこと40分ほど。与那原の町なかにたどりついたのである。
 与那原には、まだ商店街らしきものが残り、町もほどほどに活気があったように感じられた。古い商店もちらほらと見ることができた。

大通り沿いの商店

 実は、この与那原の名物は、大綱曳(綱引き)。もともとは豊年や健康を祈願するものだったそうだが、いまでは観光の要素が強まっているとのこと。

 今年はもう終わってしまったようだが、町内には綱曳資料館なる建物があり、外に向けたスピーカーからは大綱曳のときに収録されたと思われる音声が流されていた。

 それにしても、大通りを走る車の多さよ。与那原の中心地には、国道329号線から331号線が分かれる三叉路があるのだが、ここが車でいっぱいだったのが印象的である。

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沖縄ぶらぶら歩き」カテゴリの記事

コメント

通りすがりの方、重要なニュースをありがとうございました。
知りませんでした。
いろいろとお世話になった先生なので、かなりショックです。

ttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010083100918
東京外大名誉教授が事故死=ダンプはねられ-警視庁

31日午後0時10分ごろ、東京都練馬区東大泉の交差点で、
近くに住む東京外国語大名誉教授の半田一郎さん(85)が
右折してきた8トンのダンプカーにはねられた。
警視庁石神井署によると、半田さんは病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

同署は、自動車運転過失傷害容疑で、さいたま市南区太田窪、
ダンプ運転手の畑野啓太容疑者(25)を現行犯逮捕した。容疑を致死に切り替え調べる。

同署によると、畑野容疑者は「ほかの自転車に気を取られ、
気付いたら目の前に男性がいた」と話しているという。

半田さんは長野市出身。応用言語学や琉球語学が専門で、
東京外大教授や琉球大教授などを歴任し、2003年に瑞宝中綬章を受章した。
(2010/08/31-20:00)

leoさん、こんにちは。
フィレンツェはもう秋が深まっているでしょうか。
そう、このネコは鎖につながれていたんです。まあ、それでも堂々としているというか、なんというか。
よくがまんですますよね。ネコなのに。

まあ、どうして鎖でつながれているのでしょう。
かわいそう・・・。
なんて、うちのレオ君もイタリアに来る際、
前泊した成田のホテルの部屋で
鎖につながれそうになりましたが。
結局1分ともちませんでした。
猫だもの・・・。

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  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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