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2005-05-06

休日の横浜・新子安

 3日は、有楽町でイタリア映画祭を見ようとしたところ、すでに満員。
 いやはや、いくら込んでいても、1時間以上も待つ気にはなれないから、あっさりと退散した。
 連休の有楽町界隈は人でいっぱい。気温が高くなったことも加わって、頭がくらくらしてくる。

 そこで、どうにか人のいない場所で散歩ができないか考えてみた。
 山手線は、わが家の近辺を除くとどうも無理そうである。次に、京浜東北線の有楽町から横浜の間で、休日に人が行きそうもない駅を考えたところ、思いついたのが新子安であった。

貨物線の廃線跡

 案の定、駅のホームはのんびりとした雰囲気。おだやかな陽光のもと、ホームのベンチで若い男性が2人も寝ていたのはおかしかった(しかもまったく離れた別のベンチなのである)。

 駅前ががらんとしているのも、人込みから逃れていた身としては心地よい。
 で、まずは駅前広場にぽつんとあるラーメン屋で腹ごしらをして、海側に向かっていった。

 すると、いきなりJRの貨物線に遭遇。鶴見から別れてきた路線のようで、目の前を貨物列車が通りすぎていった。さらに目をこらすと、片隅に廃線跡を発見。それが、この写真である。
 3本あるレールの幅が怪しい。もしや、三線区間で、かつては京浜急行からも乗り入れていたのか……なんて思うのだが、どうもよくわからない。

 まあ、私は鉄道は嫌いではないが、廃線跡趣味ではないので(たぶん)、このくらいにして散歩をつづけることにした。

恵比寿運河

 周囲は工場だらけの殺風景なところで、車はまあまあ通るが、連休だからか人とはほとんどすれ違わない。
 やがて道は運河を渡り、橋の左右にはいかにも工業地帯ですという風景が広がった。
 古い町並みも好きだが、こんな風景も意外に嫌いではない。
 まあ、住もうとは思わないけどね。もっとも、住みたくても、このあたりに住宅はない。

 海が見えるところまで行こうと思ったが、倉庫街に行く手を阻まれてストップ。
 引き返すのもおっくうだと思って、近くのバス停の時刻表を見ると、1時間に1本ほどしかないバスがあと5分で来るではないか。
 行き先は「生麦」。あの「生麦事件」のあった東海道の生麦なのである。

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