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著書

  • 『ひたすら眺めていたシベリア鉄道』(私家版)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)

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2005-02-25

東北本線・白河駅

 東北本線、上越線の列車に乗っていると、新幹線が停まる駅とそうでない駅とで、これほどまでに違うのかという現実を見せつけられる。
 とくに、この白河駅のように、かつての賑わいを形にとどめている駅は、なおさらその感を強くする。

白河駅ホーム

 ここには昔ながらの立派な駅舎、上野から青森に向かう長距離列車が停まったであろう長いホーム、そして木で組んだホームの柱が残り、駅前には機関区跡だというだたっぴろい空き地が広がっている。

 だが、新幹線が停車するのは、隣の新白河駅。町の中心に近いこの駅には、上下ともほぼ1時間に1本のローカル列車が停まるのみである。

 やけに広い待合室の中央には大きな石油ストープが置かれ、夕方だったためか、学校帰りの女生徒が数人ほど列車を待っていた。

白河駅の待合室

 ホームに出ると、ここにも待合室があり、60代半ばと思われる女性が、周囲にいる同年代の男女数人を相手にして話をしていた。
「昔しゃあ、この駅前にもお菓子屋さんやパン屋さんがあって賑わっていたんだ。でも、みーんななくなっちまったんだよ」
「へー、新白河に行っちゃったの?」
 旅人らしい男性が尋ねた。
「さー、どうなんだか。新幹線が停まんないとどうにもなんないな」
 その話を別の女性が継ぐ。
「昔は、いろんな列車が走っていたよ。ここにも急行が停まったんで、よくそれに乗って郡山や福島さ行ったもんだ」

 駅前には高い建物もなく、夕日はそのままホーム上の待合室に射し込み、おばさんたちの顔を照らしていた。
 やがて、古めかしいホームには、轟音をたてて、銀色に光るステンレス製の電車が入ってきた。

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