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2004-10-12

サレルノで乾杯

 妻が休暇の関係で先に帰ることになっているので、ローマまで送らなくてはならない。
 昼すぎの便なのだが、そのためにいまさらローマに泊まるのもおもしろくない。かといって、ディアマンテにもう一泊すると間に合わない。

 というわけで、9日の夜は、その中間にあるサレルノに一泊することにした。ここなら、朝7時前の特急に乗ればいい。ナポリにくらべれば、こぢんまりとしている点と、駅前に常宿があることで、サレルノは使い勝手がいい。
 しかも、なかなかここは散歩にいい町なのである。海岸通りもさることながら、駅前から長々と続くビットリーオ・エマヌエレ2世通りの賑わいも楽しい。かなりの広さがあるのだが、歩行者専用なので、気兼ねなくあちこちの店に立ち寄ることができる。

 それにしても、なんという人の数か。土曜日ということもあるのだろうが、夜8時を過ぎると通りも店も人でいっぱいである。
サレルノの旧市街の奥


 ただ一つ気になったのは、来るたびに店がこぎれいになっていくこと。以前は通りの奥まで行くと、惣菜屋や乾物屋のようなものがごちゃごちゃと存在していたのだが、いまでは多くが若者の服を売る店に姿を変えてしまっていた。
 庶民向けの百貨店であるUPIM(ウーピム)やCOIN(コイン)も、しゃれた服や日用品でいっぱいだ。COINの手前には、服の店ばかりが集まったショッピングモールになっている。
 とにかく町全体が垢抜けしてしまった。たった2年でこんなにも変わるものなのか。

 まあ、そんな店を眺めながら、2年前に行ったワインバーを訪ねた。サレルノ初のワインバーらしく、そのときは開店から2週間たったばかりだった。いいワインが手頃に飲めるので、3日続けて通ってしまったほどである。
 オーナーが代わったことはメールで知っていたが、店の雰囲気がそのままだったのはうれしかった。
 驚いたのは、すぐそばに2軒もワインバーが開店していたこと。2年前は、周囲に建ち並ぶトラットリーアやバールから浮いていたように見えたが、いまは周囲が変わってしまった。
 客を見ると、前は地元の人が多く和気あいあいという印象だったが、今回はちょっと気取った客が多かった。評判を呼んで、あちこちから客が集まるようになったからだろうか。
 ただ、そんな堅苦しい印象も従業員の笑顔で救われた。スペイン人風の女の子は、どうやら気取った客が苦手なようで、私たちのところによく来ては愛想を振りまいていた。

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