2022-12-03

燕のクラシックな町並み

三条市内徘徊のあとは、ヤクルトスワローズファンなら巡礼に行かねばならない燕市へ。
三条が商人の町だとすると、燕は職人の町なのだとか。
食器などの金属加工品は有名で、iPhoneの外装も燕でつくられているという話を聞いた。

燕駅

弥彦線の北三条駅から燕駅へ。
燕駅を通過したことはあったが、下車するのは初めてである。

本町バス停

まず、駅前の通りを線路と直角に進む。沿道には、かなり年季の入った建物が見られる。
これは本町のバス停。支柱が木製なのは今では珍しい。

宮町商店街

そして、3、4分ほど歩くと宮町商店街に出る。サンロード宮町という愛称がついているようだ。
この道沿いには立派な屋根の建物が多い。
これはお寺のようだと思っていたら、ごく普通の商店だった。

秋葉町

そして、宮町商店街を10分ほど歩くと国道を渡って秋葉町になる。
商店街の続きの道だが、今ではかなり寂しくなっていた。
それでも、妻入りの建物が何軒も続く町並みは、かつての賑わいを偲ばせる。

燕市のマンホール

そして、これが燕市のマンホール。
上側に燕が、下には市の花である菊が描かれている。

2022-12-02

三条市 神明町~本町の町並み

新潟訪問2日目は、三条と燕に向かうことにした。
「燕三条」という駅があるので、そんな名前の市があると思っている人が多いが、燕と三条は別の自治体である。
「じゃあ、どう違うの?」と問い詰められたときに備えて、自分の足で訪ねてみることにしたわけである。
まずは昔からの交通の要衝である三条を訪問。

一ノ木戸商店街

新潟から信越線で東三条駅へ。そこから西へ歩いて10分ほどで中心部の神明町にたどりつく。
神明町には、立派なアーケードがついた一ノ木戸商店街があった。
洋風の建物が印象的。その手前は国の有形文化財である旧新光屋米店。現在は喫茶店となっている。

本町商店街

一ノ木戸商店街からさらに西に歩いていくと本町商店街となる。
ちょっと寂れているが、味わいある建物が並んでいる。
「モロハシ」はこの地域に多い姓なのか、『大漢和辞典』著した諸橋轍次は三条市出身だ。

三条市のマンホール

三条市のマンホールのデザインは金属工具だった。

本町の旧料亭

本町商店街から北三条駅に向かって裏通りに入ると、木造3階建板壁の建物を発見!
このあたりは料亭や飲み屋が並ぶ一角で、ここも昔の料亭だったらしい。

本町の旧料亭

さらに近寄って撮影。2、3階のガラス戸が趣深いけれどもちょっと恐い。
簡単には開けられないようだが、泥酔してつまずいたら、そのまま戸を突き破って落下しそうだ。

2022-11-27

越後線と弥彦線が交差する吉田駅

吉田町の目抜き通りをぶらぶら歩き、JR吉田駅に到着したころにはかなり日が傾いていた。
あとは宿泊地の新潟市中心部に戻るだけである。

吉田駅の駅舎

吉田駅は越後線と弥彦線が交差する駅で、幹線の駅ではないが駅舎は大きい。
駅前にはタクシーが何台も客待ちをしていた。

吉田駅の駅名票

2つの路線が交差するために、駅名票もこんな感じ。
越後線、弥彦線とも、吉田を始発・終点とする列車も多い。

吉田駅の構内

かつては長編成の列車も発着したのだろう。ホームはかなり長い。
新潟市内や三条市内へ通勤通学している人も多いようだ。
帰りの新潟行きは、夕方ということもあってかなりの乗車率。新潟到着前に超満員となった。

新潟駅前の富寿司にて

晩飯は新潟駅前のすし屋へ。
いきたいと思っていた店が満員で、結局何度も行ったことがある「富寿司」へ。
ここはかなりの広さの店で、一人でも気軽に食べられるのがいい。タブレットで注文するシステムになっていた。
翌日は、三条、燕へのぶらぶら歩きである。

2022-11-26

燕市吉田町の町並み(2)雁木のある商店街

今井家のある吉田下町から駅前に向かっていくと、徐々に店舗が増えていく。

吉田中町の雁木

吉田中町あたりがこの地区の中心部のようである。
沿道にはところどころに風格のある木造の商家が残っており、そんな家の前では雁木の柱も木のままである。

吉田中町の商店街

とはいえ、そうした雁木は飛び飛びにしかなくて、だいたいは上の写真の手前側のように今どきのアーケードになっている。
まあ、強度の点からいってもそれはいたしかたないだろう。

吉田中町の商店街

酒屋の軒下には、こんな日本酒の看板が掲げてあった。
看板をもっと上にしてしまうと、雁木があって見えなくなるからだろう。

吉田中町の商店街

これはだいぶ駅に近いところにあった家。
妻入りであるうえに、かなり間口が広いので豪壮なイメージがいやましである。
かつては何か商売を営んでいたのか。

ご多分にもれず、商店街のあちこちでシャッターが閉まったままになっているが、それでもこの規模の町としてはしっかりと多くの店舗が営業を続けているのを見て、人ごとながらほっとするのであった。

2022-11-25

燕市吉田町の町並み(1)「越後の鹿鳴館」にビックリ

弥彦の帰りに立ち寄ったのは吉田町。現在は合併によって燕市の一部になったとは、現地に行ってから知った。
ミニバスを降りてまず向かったのは、商店街の北東端にあたる吉田下町。

今井家住宅

どんな建物があるのかも知らずに行ったのだが、なんといっても目を引いたのはこれ。
長岡藩の御用商人として栄え、明治維新後もさまざまな事業で活躍した今井家の建物群だ。国指定の重要文化財である。
上の写真の中央にある豪壮な日本家屋が母屋。江戸後期の建築だという。

越後の鹿鳴館

向かって左側の煉瓦造りの建物は、明治半ばに建てられた接客や商談のための応接棟である。
内部の洋室は、シャンデリアをはじめとする重厚華麗な内装が残されているそうで、「越後の鹿鳴館」と呼ばれているのだとか。
鹿鳴館といっても、なかでダンスをしたわけではないだろうが。
外壁に書かれた「香林堂」というのは、戦後に興した置き薬事業で使われた名称だという。

旧・今井銀行

今井邸に向かって右側には、旧・今井銀行の建物がある。
大正期の建物で煉瓦造3階建。外壁は赤煉瓦ではなく焼過煉瓦(やきすぎれんが)というものを使っているらしい。

旧・今井銀行入口

入口はふさがれているが、入口上にある人面がなかなか味わい深い。
さらに、吉田町の商店街を駅の方向に向かっていく。

 

2022-11-24

弥彦神社の境内へ

弥彦駅まで乗って弥彦神社に参拝しないというのもなんなので、ひとまず行ってみた。
駅からは徒歩15分ほど。なんとなくわびしい雰囲気を想像していたけれど、案に相違して紅葉を見にいく善男善女で満員!
参道から境内までは、菊祭りとかで大小さまざまな菊が飾ってあった。
弥彦神社

立派な本殿には驚いた。その境内で菊をめでる善女(たぶん)たちの写真である。
何百何千というご自慢の菊が集結して、名前を見ると老若男女さまざま。小学生の作品もあり、これもまたマニアの世界と知る。

弥彦神社

本殿の参拝は行列をなしており、かなりの時間がかかりそうなので割愛。
神社裏から山頂に向かうロープウェイも込んでいそうなので省略。
神社の本殿に尻を向けて、人びとと菊を撮影しながら駅に戻ってきた。

弥彦村のマンホール

ちなみに、ここの行政区域は新潟県西蒲原群弥彦村。その弥彦村のマンホーがこれ。
弥彦山の桜とロープウェイがあしらってあるのはともかく、下に大きく描かれているのが競輪である。
この村には、日本で唯一、村営の競輪場があるのだそうだ。

100円バス

駅に戻ってきたが次の列車までは30分以上ある。
せっかくだからと、弥彦駅前から100円で乗れる広域循環バス「やひこ号」に乗って吉田駅に移動することにした。
1日5往復の貴重なコミュニティバスで、公共施設やらなにやらとあちこち立ち寄るものだから、結局吉田駅に着くのは列車とほぼ変わらなかった。
吉田駅では降りずに、古い建物が残るという中心部の商店街近くまで乗ることにした。

2022-11-23

弥彦駅から弥彦神社までぶらぶら歩き

長岡市摂田屋地区徘徊のあとは、人生初の弥彦線に乗車した。吉田~弥彦間が未乗区間だった。
私はけっして鉄道オタクじゃないから、まだ乗り残している路線があるのだ。
でも、関東甲信越のJR線ではこれが最後かな。

JR弥彦線弥彦駅

この神社本殿そのままに見えるのがJR弥彦駅の駅舎!
弥彦線吉田~弥彦間は日中1時間に1本も走らない寂しいローカル線だと思っていたら、なんと弥彦神社に紅葉を見にいく善男善女で満員だった。
しかも、電化されているではないか。けっして鉄道オタクではないけれど(しつこい)知らなかった。

松の屋食堂

せっかくここまで来たのだからと、折り返しの電車が出るまでの1時間で弥彦の参道をぶらぶら。
参道には、そこそこ味わい深い建物があった。
これは「松の屋食堂」。今はラーメンがメインとなっているようだ。

弥彦館 冥加屋

これも参道の建物。新しめだが趣深い。
旅館の「弥彦館 冥加屋」だ。

2022-11-22

酵母が香る長岡市摂田屋の町並み(3)

摂田屋地区には酒造所と味噌醤油醸造所がそれぞれ何軒もあり、歩いていると入れ代わり立ち代わりさまざまな香りが漂ってくるのがおもしろい。

星六味噌店

これは表通りに面した「星六味噌店」
板壁の味わい深い商家だ。

星野本店

味噌醤油醸造所「星野本店」があるのは、中心部からやや離れたところ。
正面に大きな醸造樽が置かれているのが見える。

長谷川酒醸

星野本店の先にあるのが、この「長谷川酒造」。「越後 雪紅梅」などの日本酒をつくっている酒造所だ。
風格ある母屋や蔵、作業所の建物が固まって建っていた。

もう1軒、有名な「吉乃川酒造」も、ここ摂田屋にある。
蔵や醸造所が建ち並ぶ裏道を歩いていると、ぷうんと酒の香りがしてきて、それだけで朝っぱらから気持ちよくなってしまった。

宮内駅前の標語

小一時間のぶらぶら歩きを終えて宮内駅に戻る。
駅入口の自転車置場に立っていたのがこの看板。
ら行の音が4つも続くのか!? 長岡あたりの方言なのだろうか。

2022-11-21

酵母が香る長岡市摂田屋の町並み(2)

摂田屋地区の北の端、宮内駅に近い側にあるのが醤油醸造所「越のむらさき」

醤油醸造所「越のむらさき」

赤煉瓦の煙突が味わい深い。まだ朝早かったので客の姿は見えない。
2泊3日とはいえ、旅ははじまったばかりなので醤油を買うのはやめておいた。

醤油醸造所「越のむらさき」と竹駒神社

堂々とした商家づくりの木造家屋である。右手に見えるのが竹駒神社。
近所の中年女性がやってきて手を合わせていた。
実は、この商家と神社の間の狭い道が、旧三国街道だという。

旧三国街道

その旧三国街道を進んでいくと、まるで醤油工場の敷地内のような感じ。
新旧の建物と設備の調和が素敵である。
ここを歩いていると、まさに大豆をつぶしたような香りが漂ってくる。
そして、工場が途切れることなく続いていると思ったら、いつのまにか清酒「吉乃川酒造」の工場になっていた。

2022-11-20

酵母が香る長岡市摂田屋の町並み(1)

新型コロナのおかげで海外に出ないこと3年間。
その間、コロナ流行の合間を縫って日本の各地をめぐっていました。
メインテーマは町並み。鉄道、路線バスを駆使したうえで、ひらすら歩いてぶらぶらと徘徊した記録を残しておきます。

旧・機那サフラン酒本舗

まずは、2022年11月、行ってきたばかりの新潟県中越・下越2泊3日の旅から。
最初に下車したのは、長岡の1つ手前の宮内駅。鉄道マニアには、上越線の書類上の終点としてのみ知られている駅だが、徒歩10分の摂田屋(せったや)地区は、酒蔵と味噌蔵と醤油蔵が何軒も集中している「発酵の町」。

旧・機那サフラン酒本舗の蔵

第一の目標は、この旧・機那サフラン酒本舗。
創業者にして産業王と呼ばれた吉澤仁太郎が建てたこの蔵は、カラフルで見事な鏝絵(こてえ)たっぷり。
前から見ても横から見ても、装飾が目を見張る。

サフラン酒

庭園が工事中とのことで見られなかったのは残念だが、敷地にはほかにも蔵があったり、売店があったりと楽しめた。
やはり、吉澤仁太郎が巨万の富を築くきっかけとなった「サフラン酒」は外せない。
薬草をつけこんだリキュールで、ほどよい甘みと苦みがくせになりそう。
食前酒としておすすめ。

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